顔を天井に向けることができますか?
トレーニング中に出たお客様からの質問
『顔を上に向けることができないのは何故ですか?』
今日はこれを
お題にさせて頂きたいと思います。
突然ですが、
顔を、天井に向けることができますか?
座ったり、立ったりした状態から
天井を向いて
おでこからあごの、顔の面が
しっかり天井に向けることは
できるでしょうか??
(頸椎ヘルニアなど、首が弱い方は
いきなりやらないで下さいね、
危ないので💦
腰痛持ちの方も要注意なポーズです)
これ、意外とできない人が増えています!!
上向きは、できるかもしれないけど
しっかり真上を向けるかどうか
チェックしてみてください
というのも、
近年の環境で
下を向く時間が長くなっていることで
首の前の筋肉や組織が
短くなって拘縮してしまい
上を向くという動作の
可動範囲が狭くなってしまっているのです。
ここからは、
専門家向けの表現も用いた内容になるのですが、
改善方法をまとめてみたいと思います。
本質的な身体の問題から解決するならば
①アライメントの崩れで
頭部前方位になっている状態を
ニュートラルアライメントに改善させる
②頸椎のインナーである
頸部の脊柱起立筋と頸長筋を活性化
③頸椎後頭関節と
胸椎上部が硬くなるので
そこの可動域を改善
④身体全体の運動連鎖として
上を向く動作を再学習
というような流れになるのですが、
首だけにフォーカスして
その場で上向き動作を
やりやすくするアプローチとしては
⚫︎拘縮している首の前面の筋肉
胸鎖乳突筋や、斜角筋を
思いっきり短縮させる(左右)
(反回抑制)
ギュッと力を込めるのを20回
そして、10秒全力で潰してキープ
※起始と停止を近づけて
潰すように力を加える
これだけでもかなり
可動域が拡がって
上を向きやすくなります
⚫︎首の前面の
筋肉、皮膚、脂肪層の癒着を剥がす
(組織間リリース)
首の前面を伸ばすような体勢にして
歯を食いしばるような感じで
首の前面に力を入れます
(アイソメトリック)
その状態をキープして
皮膚を摘んで引っ張ります
(摘んだ皮膚をぐるぐる回すようにして
剥がしていくようなイメージ)
もしくは、
リファでゴロゴロして
皮膚を挟んで持ち上げていきます
これらで
首の前の組織が剥がれて
筋肉が柔らかくなり
顔を上に向ける可動域は
かなり拡がるのを実感できるはずです。
本質的な改善アプローチと、
その場での、対処療法的アプローチ、
このふたつについて
まとめてみました。
ご参考になれば幸いです。
miyako.
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